短編笑説⑤~海賊の宴会~
船長「よーし!今日は飲むぞー!略奪に成功したんだ!好きなだけ飲めるぞー!!」
船員たち「よっしゃーーーーー!!」
大きな仕事に成功した海賊たちは、大盛り上がりで飲み会をスタートした。
船長は一人で海に出たころの話などを自慢げに語り、楽しい夜を過ごしていた。
今日は酔いが回るのが早い。船長はいつもより早く寝落ちしてしまった。
翌朝、船長は目を覚まし、驚きの光景を目にした。
周りには昨日まで一緒に飲んでいた仲間が一人もいないのだ。
そして目の前にはいくつもの退船届と書かれた紙が置いてあった。
船員1「まとまったお金入ったんで、あとはきれいな女房持ってまじめに働いて生きていきます。」
船員2「俺は剣術道場を開いて強い剣士を育てたいんだ。」
船員3「自分だけのレストランを持ちたかったんだ。この金で開業する。また食いに来てくれ!」
船員4「私気象予報士の才能あると思うの、それで天気も操って大儲けするわ。」
船員5「俺、そろそろ開業医師としてやっていきたかったんだ。」
船員6「コカ・コーラのCM決まってよ!簡単に儲かるからそっち行くわ。」
船員7「ほっほっほ、私そろそろ成仏しそうなんでもっと贅沢したいのですよ。」
船員8「もう息子に貧乏な思いをさせずに済むでござる。」
船員8「ごめんなさいね、私、生きたいの。」
船長「...。世は働き方改革時代か...。」
終
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